はじめに

はじめまして、技術翻訳者の薬師丸直美です。

私はミュージカル、特に海外ミュージカルの輸入作品が大好きなのですが、分野は違えど翻訳者という仕事柄、その訳詞が気になることが多いです。

訳詞に思うところがあるのは私だけではないようで、ミュージカルファンの方々のブログでも訳詞への不満が綴られているのを見かけます。

 

英語の歌詞を日本語に訳すと、同じ旋律で使える文字数や伝えられる情報量はどうしても少なくなってしまいます。

それ故に、現在流通している訳詞は、原文の「まとめ」のような機能しか果たしていないものも多いように思います。

原文はもっと細やかな詞の美しさや言葉の巧みさがあるのに、それらが表現されず大まかな意味を伝えるにとどまってしまうのは勿体ない限りです。

「まとめ」が原文の意味に忠実ならまだ良いのですが、まとめすぎて行き過ぎた意訳や誤訳となり、作品の理解を阻害しているように思えることもあります。

 

最近ではテレビの音楽番組でミュージカルメドレーが披露されるなど、市民権を得つつあるミュージカルですが、苦手意識がある方も依然として多いと聞きます。

その理由の一つに「突拍子もなく大げさな歌を歌い出す」という点があると思いますが、これも「まとめ」感のある大雑把な訳詞に一因があるのではないでしょうか。

 

原語の細やかさや巧みさを日本語らしい美しさで表現できれば、日本のミュージカルが芸術として一段高いレベルに行けるのではないか…などと大それたことを考えたりしています。

 

このサイトでは、現役翻訳者の視点で輸入ミュージカルの気になる訳詞のお直しを試みながら、日本語ミュージカルの美しさを探っていきたいと思っています。

難しい問題なだけに試行錯誤を繰り返しながらの長丁場になると思いますが、お付き合いいただければ嬉しいです。

 

※下手な絵に関しては練習中につきご容赦ください(万年練習中になりそうですが…)。

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